石鎚山
愛媛県西条市と久万高原町の境に位置する石鎚山(いしづちさん、標高1,982メートル)は、西日本最高峰として知られる四国随一の霊峰です。古くから「日本七霊山」の一つに数えられ、修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が修行した地として伝えられます。現在も全国から修験者・登山者が訪れる霊場であり、山全体に溢れるスピリチュアルなエネルギーが感じられます。
見どころ
山頂部には石鎚本教の総本山・石鎚神社頂上社が鎮座し、厳粛な雰囲気の中での参拝ができます。登山コースの途中にある「試しの鎖」「一の鎖」「二の鎖」「三の鎖」は、岩壁に垂らされた鎖を手がかりに直登する修験道本来の行者道で、挑戦した者だけが味わえる達成感があります。山頂の天狗岳(最高点)から見渡す360度のパノラマは、西日本最高峰ならではの絶景です。
季節の楽しみ方
夏(7月)の「お山開き」は石鎚山最大の神事で、白装束の山伏・信者が一斉に登山する壮観な光景が見られます。秋(10〜11月)は紅葉が山全体を彩り、登山シーズンの締めとして最高の時期です。冬(12〜3月)は積雪のため本格的な冬山装備が必要ですが、雪の霊峰は格別の荘厳さを誇ります。春はロープウェイ運行再開とともに登山シーズンが始まります。
アクセス・基本情報
JR伊予西条駅からバス(石鎚登山ロープウェイ前行き)で約1時間。ロープウェイ往復2,100円で標高1,300メートルの成就社まで上れます。成就社から山頂まで徒歩約2時間30分(往復約5時間)。登山には十分な装備・体力が必要です。
ひとことアドバイス
鎖場は決して軽く見てはいけません。特に「三の鎖」(65メートル)は垂直に近い岩壁の直登で、高度感・身体的負荷ともに相当なものがあります。自信のない方は迂回路を利用しましょう。山頂からの絶景は苦労した分だけ感動が大きいです。